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ドミニオン陰謀 第2版で追加されたカードの紹介

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ドミニオン:陰謀 第二版 日本語版

ドミニオン:陰謀 第二版 日本語版

ついにドミニオン拡張「陰謀」の日本語版の予約が開始されました。こちらは既に英語版は発売しており、オンライン版では日本語訳もされているところから追加されたカードの使用感は理解しているので、ここで紹介してみようと思います。全体的に見て、既存の「仮面舞踏会」「拷問人」などに匹敵するほどの強力なカードはなく、運用に慎重さを要するテクニカルなものが多い印象です。

※日本語訳はオンライン版のものを引っ張ってきているので、実際に発売されたカードのものとは異なる可能性があります。

トロール

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アクション
コスト:5
+3 カードを引く
山札の上から4枚を公開する。公開した勝利点カードと呪いを手札に加える。残りを好きな順で山札の上に置く。

あまりに弱いと有名な「偵察員」の強くなった姿。カードを引いた後に、山札の上4枚にある手札を圧迫するカードを追加でドローできるアクション。お金の出力が貧弱になりがちな終盤でも属州を購入できる確率が上がるため、腐りにくい。5コスト分の働きは十分にしてくれる強力なカード。とりあえずこれとお金だけ買っておく(ステロ)戦略でもまあまあ戦えるだろう。

隠し通路

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アクション
コスト:4
+2カードを引く +1アクション
手札1枚を山札の好きなところに加える。(山札の中を見てはいけない)

山札の好きな場所に置いていい、という珍しい効果。2枚引いて1枚を山札に戻すので、結局手札の枚数は5枚のまま。4コストとしては若干威力に乏しい印象。勝利点を底に置くだけでも、山札の議事圧縮という一応のメリットはあるが、例えば山札の上から参照するカード(前述のパトロールなど)と組み合わせることで本領が発揮される、テクニカルなカード。

風車

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アクション、勝利点
コスト:4
+1 カードを引く
+1アクション
+②のために、2枚捨て札にしてもよい。勝利点:1

アクションとデッキを圧迫せず、2金の出力をしてくれるしおまけに勝利点までついてくる。4金が出たときに銀貨の代わりの購入する価値は十分にあり、がめて購入できれば相手に勝利点差のプレッシャーを与えられる。「パトロール」や「鍛冶屋」などのドローアクションで引いてきても使用できないのは銀貨と違うデメリットなので、デッキの構築次第で購入するかの検討をしたい。

廷臣

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アクション
コスト:5
手札1枚を公開する。それが持つ種類(アクション、アタック等)1つにつき、次のうち1つを選ぶ。(異なるものを選ぶ):
「+1アクション」;「+1購入」;「+③」;「金貨1枚を獲得する」

「えんしん」と読むらしい。前述の「風車」や「ハーレム」など、種類を複数持つアクションがある場で輝くカード。しかし、お目当てのカードを同時に手札に持っていなければならないため、引き切りコンボのデッキを組むときにこそ輝くだろう。「+1アクション」「+③」を選ぶと結局金貨と同じなので、金貨を買うかどうかの判断はミスらないようにしたい。

外交官

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アクション、リアクション
コスト:4
+2カードを引く
引き終えた後、手札が5枚以下の場合、+2 アクション
他のプレイヤーがアタックカードを使用するとき、その解決前に、5枚以上の手札からこれを公開してもよい。公開した場合、2枚のカードを引き3枚捨て札にする。

何もしないとただの2枚ドローだが、外交官の使用時に手札が4枚以下なら+2アクションが付いてくるという、コンボでの運用を前提とした面白いカード。前述の「隠し通路」や「倉庫」など、+アクションがあり手札を減らすカードと相性が良い。また、この恩恵はリアクションによっても受けることができ、「民兵」などの手札を捨てさせるアタックの被害を多少和らげることができる。陰謀で悪名高い「拷問人ロック」に対しては無力なので注意。

身代わり

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アクション、アタック
コスト:5
手札1枚を廃棄する。それよりコストが最大②高いカード1枚を獲得する。獲得したのがアクションカードまたは財宝カードの場合、山札の上に置く。獲得したのが勝利点カードの場合、他のプレイヤーは全員、呪い1枚を獲得する。(両方に該当する場合、順に実行する)

強くなった「改築」。財宝獲得なら次のターン(またはそのターン)ですぐに使用でき、勝利点獲得なら呪いを巻くことができる。同じ陰謀の「ハーレム」「風車」獲得なら両方の恩恵を受けることができる。アタックが多めでじっくりと構築ができそうな場なら獲得する価値はあるが、属州獲得による呪い撒きはできて2~3枚なので、ステロなどの速攻戦略を取られると活躍する前にゲームが終わってしまうので注意。

待ち伏せ

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アクション
コスト:2
+1アクション
次のうち1つを選ぶ:「サプライのアクションカード1枚を廃棄する」;「廃棄置き場のアクションカード1枚を獲得する」

場から直接アクションカードを廃棄するか、廃棄されたカードを獲得できる。2コストにしちゃ強力に見えなくも無いが、廃棄→獲得までに山札を2周させる(または待ち伏せを2枚買うというのも手だが…)必要があるため、結局は財宝買った方が速い、という事にはなりかねない。自分が廃棄した後に相手に獲得された日には目も当てられないので、運用は慎重に。6コスト以上の強力なアクションや、廃棄系のカードがある場では使ってみる価値はある。

リストラされたカードたち

偵察員、秘密の部屋、大広間、銅細工師、貢物、破壊工作員は第2版では削除されました。いずれも、言ってしまえば「弱い」という評価を受けていたカードばかりなので、調整としてはいいバランスかと思っています。