前回こんな記事を書いたんですけど、なかなか反響をいただきました。ありがとうございます。 www.ozashiki-yugi.com
今回は「新作マーダーミステリー大賞」のページの内容がアップデートされたみたいなので、それに関する記事です。
元記事を投稿してから、実に2日後の出来事。これは偶然なのでしょうか……?(探偵風に)
元記事に追記してもいいんですけどごちゃごちゃしちゃうので、新規に投稿をこさえた次第です。
- 変更点① 「既定の印税」⇒「ロイヤリティ」
- 変更点② 「公演権、出版権」⇒「上演権、製品化に係る権利」
- 変更点③「著作権は作者に帰属」(追記)
- 変更点④「製品化に際し、応募作品の編集、調整を運営団体で行います。」(追記)
- 変更点⑤「応募作品のお問い合わせ~」⇒「選考理由についての~」
- 運営団体は依然謎のまま
- 送り先から会社を調べてみる
- 「解釈権」は依然運営にあり
- 総評
変更点① 「既定の印税」⇒「ロイヤリティ」
前回は授賞者への報酬として「既定の印税」という言葉が使われていましたが、これが「ロイヤリティ」という言葉に変わっていました。パッケージ部門は「製造数に対して」、公演部門は「公演・販売形態により個別に設定」という補足が入っています。しかし、依然として具体的な金額は不明のままで、応募者は実際にいくら手元に入るのか、イメージするのは難しいでしょう。
変更点② 「公演権、出版権」⇒「上演権、製品化に係る権利」
「上演権」というのは調べりゃちゃんと出てくる言葉であるくらいには一般的かと思いますので、だいぶクリアになったかと思います。(もっとも、この「上演権」というのがマーダーミステリーに適応されるのかは分かりませんが。)
そして、上記について以下のような記載もあります。
受賞者との契約の元、新作マーダーミステリー大賞運営団体に独占的に許諾いただくものとします。(契約期間は2年とし、以降は更新の可否を受賞者と協議の元、決めていきます。)
契約するという文言については「ですよね」と言う感じです。これを飲める人だけ応募してね、という話ですので、だいぶクリアですね。
変更点③「著作権は作者に帰属」(追記)
とのことです。応募した作品は依然、応募者に著作権があります。よかったですね。まあ当然と言えば当然なのですが、書いてあるだけで全然印象が違う。
これは恐らく「映画制作側と原作者の関係」に当てはめて考えるとイメージしやすいかと思います。
変更点④「製品化に際し、応募作品の編集、調整を運営団体で行います。」(追記)
製品化に際し、応募作品の編集、調整を運営団体で行います。
こんな追記がありました。まあこれも、応募作品はモックでもOKとしている以上「ですよね」という感じではある。でもこちらも書いてあるだけでだいぶ印象が変わりますね。
変更点⑤「応募作品のお問い合わせ~」⇒「選考理由についての~」
選考理由についてのお問合せには回答は控えさせていただきます、ご了承ください。
前回も書いた通り、落選した人にその理由を聞かれても対応が面倒ですよ、ということを言いたいための文言だったみたいですね。これも明確でいいんじゃないでしょうか。
まだあるかもしれませんが、ざっと見たところの変更点は以上の通りです。しかし、依然として謎のままであるものもあります。
運営団体は依然謎のまま
問い合わせ先の記載はないままで、「運営幹事」である「株式会社ミスティブ」についてもホームページはブランクのままです。もうちょい突っ込んだことを聞いてみたいな、と思っていても疑問は宙を浮いたままになってしまうのは依然変わりませんね。
送り先から会社を調べてみる
鍵垢のフォロワーさんに教えていただいたことを、せっかくなので記載してみたいと思います。
送り先 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町15-3 堀ビル202 株式会社ミスティブ「新作マーダーミステリー大賞」係
送り先の住所を見る限り、ここが「株式会社ミスティブ」の所在地であることはまあ間違いないと思うのですが、実際に住所を調べてみると下記のような会社が出てきます。
「株式会社ナンバーナイン」というところらしいです。「株式会社ミスティブ」ではない……!?
ポイントは、この「株式会社ナンバーナイン」という会社は「運営/選考」に名を連ねていないという点です。「株式会社ミスティブ」とは同じビルの一室を共有しているのでしょうか。よく分かりませんが、同じ住所を2つの会社が持つことってアリなんですかね?
ここの代表者の名前で調べてみたりするといろいろ気づいたりもするのですが、この記事での記載は割愛しておこうと思います。
「解釈権」は依然運営にあり
本規約の解釈権は運営団体に帰属します。
相変わらずこの記載は残ったままです。調べたところ、「解釈権」という言葉は造語であるということは決め打ってよいと思っています。よほど譲りたくない部分なのでしょうか。
総評
今回のアップデートにより、だいぶ応募者に寄り添う記載にはなったのかなと思います。まったく何も分からなかったのが、検討してもいいかな、というベースに乗るくらいにはなったのかなと。
しかし、報酬金額、運営団体など肝心なところは不明瞭のままで要注意、というところは変わらないという見方をしています。
そして一点気になるのは、要項について「ダマで変更していいんだっけ?」という点です。もし既に作品を応募した人がいた場合食い違いが発生してしまいますし、〆切直前で内容を変更される可能性だって否定できないわけです。せめて変更履歴を残してもいいんじゃないかと思いますが、どうなんでしょうか。あ、その役割の一端をこの記事が担っていることに気が付いてしまった。
取り急ぎの投稿となりましたが、これで失礼します。マーダーミステリーを作らないといけないもので。応募はしませんけどね。
以上