- 出版社/メーカー: アークライト
- 発売日: 2017/12/16
- メディア: おもちゃ&ホビー
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今回紹介するのは、12月に発売されたばかりのマジェスティです。デザイナーのマーク・アンドレは「宝石の煌めき」で有名ですね。
準備
各プレイヤーは、決まった建物カードを手元に8枚ずつ並べます。 ミープルカードに描いてある、5つの枠にミープルを置きます。これは労働者を意味し、このゲームの唯一のリソースです。
人物カードの山札を用意し、1列に6枚並べます。
手番
手番ですることは、場の人物カードを1枚獲得することのみ、となります。
獲得するコストは、山札から1番遠いカードは0ミープル、山札に近づくにつれて1ミープルずつコストが増えていきます。支払うミープルは、そのカードよりも山札から遠いカードの上にひとつずつ乗せていきます。そうして累積したミープルは、それを獲得したときに取得できます。(センチュリー・スパイスロードをやったことがあるなら、それとほぼ一緒です。)
もしミープルを6個以上持った場合は、手番の終わりに5個になるまで銀行に戻し、同じだけのコイン(勝利点)を獲得します。
人物カードは7種類の職業があり、施設カードのどれかに対応しています。獲得後、置くことでそれぞれの効果を発揮します。基本的にはコインの獲得ですが、ミープルを得たり相手のカードを負傷(8の建物の下に伏せておく)させたり、それを復活させたりします。
全員が12人のカードを置き終わったらゲーム終了。人物の種類の2乗と、最多数獲得のボーナスのコインを得て、最もコインを獲得した人の勝利です。
戦略的な話
カード獲得のたびに効果が発生しますが、メカニクスとしてはセットコレクションでマジョリティ(最多数)を目指すのが主軸です。というのも、多くのカードは同じ人物の累積してるだけ勝利点が増える上に、最多数獲得のボーナスがあるからです。一方、獲得してる種類の2乗が最終得点に入るので、そこのバランスを見極められる損得勘定が大事になってくるでしょう。
考えどころなのが、攻撃の存在。負傷させたカードは人数のカウントが出来なくなるどころか、最終的に直接マイナス点になるので一見強力にも見えますが、魔女を買うだけですぐに復活できるので、相手の状況によってはあまり痛くなかったりもします。
更に、攻撃は青いカードの「見張り」をためておくと無効にすることができますが、集めることで得点に繋がるかは集め方次第ですので、相手が攻撃をしてきそうでも対応の仕方は状況見ながら決めるといいでしょう。
総評
まだ2人プレイのみですが、1ゲームが15分もかからず終わる、かなり軽いプレイ感ですが考えるところは多く、何度も遊びたくなります。少なくとも初手番では「こうしなきゃいけない」というのは無いので、好きなようにやってみていい、という軽い気持ちでやって大丈夫です。
施設の効果は初プレイ推奨のA面と応用編のB面があり、A面だとかなりシンプルで物足りない感がありますので、B面で遊ぶのが断然オススメです。さほど複雑でないのでいきなりこちらから入っても大丈夫でしょう。B面を使うことにより、
- カード効果が変わり、一部は特徴的になる。
⇒例えば一番右の紫は、ミープルとコインの交換ができます。その後、紫と負傷しているカードの合計×4点獲得できる、というなかなか強力な効果となっています。 - 最多数ボーナスが、左側の人物の方が高くなる
⇒B面では、効果が強力な右側の人物の方が高いです。つまりB面ですと、A面ではあまり強くなかったカードに集める旨みが出てくるので、戦略が結構変わってきます。 - 負傷したマイナス点にマジョリティが生まれる上、1枚につき2点のマイナス(もとは1点)になる
⇒つまり、攻撃を受けたときに放っておくとインパクトが大きくなります。
などなど、シンプルな得点稼ぎだったA面から一気に戦略性が増します。とはいえ、ある程度ボードゲームに慣れている方なら問題なく対応できる難易度です。
ちなみに、宝石の煌めきにも共通して言える「コインが豪華仕様」ですので、得点をかちゃかちゃしながら得るのはなかなか楽しいです。
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2015/07/18
- メディア: おもちゃ&ホビー
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