- 出版社/メーカー: アークライト
- 発売日: 2018/04/12
- メディア: おもちゃ&ホビー
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4月の中旬に完全日本語版が発売されたこちらの「ロールプレイヤー」
RPGの世界観で、ゲームの目的は勇者を「作ること」であり戦闘や冒険をさせるわけではない、というその潔さとキャッチーに惹かれてさっそく購入しました。
ゲームの準備
各PLはキャラクターボードを1枚ずつ受け取り、作る勇者の特徴となるものを受け取ります。
市場カード、順番を決めるカードを並べれば大方の準備は完了です。
ルールとゲームの流れ
1.開始フェイズ
スタートプレイヤーはダイスを決まった数(人数+1)取り振ります。出た目が小さい順に順番カードの上に並べます。
2.行動フェイズ
順番カードとその上に乗っているダイスを、スタートプレイヤーから順番に選んで獲得します。獲得したダイスを、キャラクターボード上の「特性値」の枠にはめます。このとき、どの特性値に置いたかでダイス目を変えるなど、特殊効果を適用させます。
3.購入フェイズ
市場にあるカードを購入できます。順番は行動フェイズで獲得した順番カードの通りです。買わずに捨てるという選択もあり、金貨が手に入ります。
4.管理フェイズ
余った市場カードを捨て札に新たに山札から補充したり、順番カードを並べたりともろもろの処理を行います。
得点計算
全ての特性値にダイスを置き終わったら、ゲームが終わります。勝利点は次のようにカウントされます。
- 職業カードに記載のある、目標となる特性値にダイスの目が合っている(例えば、17ぴったりで3点、14以上で1点など)
- 属性が目的のものになっている
- 設定カードで指示されている特性値の枠、ダイスの色が満たされている
- 市場で購入した特徴カード、甲冑カードによる得点
総評
ダイスのドラフト、お買い物、拡大再生産(市場で買った武器や技能による特殊能力)と要素はいろいろありますが、どれも薄味でさっぱりとしたプレイ感です。目的は勇者を作ること、ですが「自分の好きなように」できる訳ではなく与えられた目的を達成できるかどうか、が重要というのもありジレンマは少なく割かし作業的にゲームは進んでいきます。(まあそこは、職業や設定を作為的に選べるようにすれば解決する気がします。)
キャラクタービルドという点においては、なかなか盛り上がれます。職業はメジャーどころは押さえられていますし、設定のフレーバーが優秀ですので、ゲーム終了時に出来上がったキャラクターには愛着が湧くことでしょう。
私の表かとしては「テーマはとても良くシステムはまぁまぁ」といったところです。ファンタジーものの王道RPGの世界観が好きな方は、是非やってみてほしいと思います。