ボードゲーム将軍のお座敷遊戯ブログ

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【ボドゲ紹介】ロールプレイヤー ~ダイスドラフトで勇者を作る!しかし冒険はしない!~

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ロールプレイヤー 完全日本語版

ロールプレイヤー 完全日本語版

4月の中旬に完全日本語版が発売されたこちらの「ロールプレイヤー」

RPGの世界観で、ゲームの目的は勇者を「作ること」であり戦闘や冒険をさせるわけではない、というその潔さとキャッチーに惹かれてさっそく購入しました。

ゲームの準備

各PLはキャラクターボードを1枚ずつ受け取り、作る勇者の特徴となるものを受け取ります。

  • 属性:秩序か混沌か、善か悪か。D&Dプレイヤーにはおなじみですね
  • 職業:戦士、魔法使い、パラディンなど。固有の特殊能力を持ちます
  • 設定:生い立ちや冒険をする理由など

市場カード、順番を決めるカードを並べれば大方の準備は完了です。

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ルールとゲームの流れ

1.開始フェイズ

スタートプレイヤーはダイスを決まった数(人数+1)取り振ります。出た目が小さい順に順番カードの上に並べます。

2.行動フェイズ

順番カードとその上に乗っているダイスを、スタートプレイヤーから順番に選んで獲得します。獲得したダイスを、キャラクターボード上の「特性値」の枠にはめます。このとき、どの特性値に置いたかでダイス目を変えるなど、特殊効果を適用させます。

3.購入フェイズ

市場にあるカードを購入できます。順番は行動フェイズで獲得した順番カードの通りです。買わずに捨てるという選択もあり、金貨が手に入ります。

4.管理フェイズ

余った市場カードを捨て札に新たに山札から補充したり、順番カードを並べたりともろもろの処理を行います。

得点計算

全ての特性値にダイスを置き終わったら、ゲームが終わります。勝利点は次のようにカウントされます。

  • 職業カードに記載のある、目標となる特性値にダイスの目が合っている(例えば、17ぴったりで3点、14以上で1点など)
  • 属性が目的のものになっている
  • 設定カードで指示されている特性値の枠、ダイスの色が満たされている
  • 市場で購入した特徴カード、甲冑カードによる得点

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総評

ダイスのドラフト、お買い物、拡大再生産(市場で買った武器や技能による特殊能力)と要素はいろいろありますが、どれも薄味でさっぱりとしたプレイ感です。目的は勇者を作ること、ですが「自分の好きなように」できる訳ではなく与えられた目的を達成できるかどうか、が重要というのもありジレンマは少なく割かし作業的にゲームは進んでいきます。(まあそこは、職業や設定を作為的に選べるようにすれば解決する気がします。)

キャラクタービルドという点においては、なかなか盛り上がれます。職業はメジャーどころは押さえられていますし、設定のフレーバーが優秀ですので、ゲーム終了時に出来上がったキャラクターには愛着が湧くことでしょう。

私の表かとしては「テーマはとても良くシステムはまぁまぁ」といったところです。ファンタジーものの王道RPGの世界観が好きな方は、是非やってみてほしいと思います。

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