ボードゲーム将軍のお座敷遊戯ブログ

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「パズドラチャレンジカップ闘会議2018」のプロ認定における懸念をざっくりまとめてみる

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さて、いつもはアナログゲームに関することばかり書いている当ブログですが、ここ最近で興味深い話が出ているので記事にしてみます。大急ぎで書いたので内容の不足、かなり絞った内容になっていることはご容赦ください。

わたしはゲームに携わる業界の人間ではありませんし、法律のプロでもありません。ネットで調べた内容を元に自分の咀嚼の意味も含めて書いた内容になります。この記事を読んだことにより行動して生まれた損害には一切責任持てませんのでご留意ください。(テンプレ)

プロゲーマーの認定がもらえる大会

2018年2月10日から行われる(この記事投稿の翌日)闘会議2018にて、こんな催しがあるそうです。

tokaigi.jp

大会上位に入賞すればパズドラのプロライセンスがもらえるよ、という内容です。 そのための条件として、現在のゲーム内ランキングで上位になる必要がある、とのことです。

「パズドラ認定プロライセンス」って?

大会概要のページからもリンクが張られています。

jesu.or.jp

内容は「知りたいのはそういうことじゃねえんだけど」くらいの感想しか持てなかったので時間をかけて読む必要はないと思いますが、ポイントはここが「JeSU(日本e-Sports連合)」のサイトだということです。プロライセンスを認定する側の組織が、このJeSUとなります。

プロライセンスを発行する意図は?

2018年2月1日、こんな発表がされました。

www.gamespark.jp

タイトルにもある通り、プロゲーマーを認定することにより「ゲームメーカー側主催の高額賞金大会」を開催できるようになるというのが大きな狙いとなります。それを通して日本におけるe-Sportsの発展を見込んでいますと。

パズドラプレイヤーが何をするか

わたしはパズドラプレイヤーではありませんが、こちらのツイートのような見方がされているようです。

高額賞金で稼げるようになりたい⇒プロライセンスが欲しい⇒大会で勝つためにパズドラに課金して強くなろう  という動きが想定されます。

f:id:ino1ban23:20180209160024j:plain

法律上の問題

景表法上「自社製品を売るための高額賞金の大会を開催(めっちゃざっくり表現)」は禁止されています。これを許してしまうと賞金目当てに商品を購入する人が増え、商品そのものの競争力もへったくれもなくなってしまうわけです。ちなみに、この「自社製品を売る」というのはゲーム内課金も含むと解釈できます。

リスクがあると判断せざるを得ない

今回のプロ認定制度による高額賞金大会開催の流れは、上記の景表法にひっかかる可能性がとてもとても高いと言えます。予選はゲーム内のランキング形式で行われているため、プロゲーマー認定が欲しいというモチベーションで課金をした、ユーザーも既にいるのではないでしょうか。

いざプロが参加する大会をやる際に、JeSU側が「法律上問題があることが分かったので、やっぱ高額賞金出せません」という事態になった場合、課金したユーザーは納得できるのでしょうか。

日本のe-Sportsの行く先

今回のプロゲーマー認定制度などについてはいろいろと思うところ、言いたいことはあるのですが、取りあえず目先のことで僕が言いたいのは、もしパズドラのプロ認定から、大会の賞金で稼ごうと頑張っている人がいるならば「ヤバそうだからやめておけ」ということです。また分かりやすい例としてパズドラを話題に中心にしましたが、お金を出して買う、ゲーセンでお金を払う、となる他のゲームでもほぼ同じ解釈が通ります。

e-Sports後進国と言われている日本において、どのようにプロゲーマーの活躍の場が広がっていくのか、いちゲームファンとして注目していきたいところではありますが、とても今回の「プロゲーマー認定制度」が発展に寄与してくれるとは思えないというのが正直なところです。

blogos.com

また、法律の観点で今回のプロゲーマー認定制度、の何が問題なのか。こちらの木曽崇さんの記事でだいたいまとめられているのでご覧いただければと思います。わたしの理解を深めるうえで、こちらの記事の内容は大いに勉強になりました。(というか全てが語られています。)もっと理解を深めたい方はぜひご覧ください。