2018年11月4日追記:
初心者の方向けの、初めのうちに心がけたい戦略を書いてみました。
BGGランク 9位の超高評価ボードゲーム
テラミスティカ 日本語版/Terra Mystica/Feuerland Spiele/テンデイズゲームズ
- 出版社/メーカー: Feuerland Spiele/テンデイズゲームズ
- メディア: おもちゃ&ホビー
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最大級のボードゲームポータルサイト、Board Game Geekのランキングにて9位という、超高評価の今作、日本語版が再販売されましたので戦略性の高いゲームが大好きな将軍も手に入れることを決意しました。ちなみに拡張の「炎と氷」もちゃんと手に入れてます。
テラミスティカ:拡張 氷と炎 日本語版(二版)/Feuerland Spiele・テンデイスゲームズ
- 出版社/メーカー: Feuerland Spiele・テンデイスゲームズ
- メディア: おもちゃ&ホビー
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ゲーム内容の概略
世界観と目的
ファンタジーの世界観において、各プレイヤーはひとつの種族を統率し、領土を拡大、建物を発展させたりして最も繁栄することを目指します。
ゲームの進み方
- 各資源の収入を得る
- 手番順番にアクションをひとつずつ行う。アクションの種類は以下の通り
- 地形の変換と建設
- 船舶の改良
- スコップの変換効率の向上
- 建造物の改良
- 修道会への司祭の派遣
- パワーアクション
- 特別アクション
- パス(と新たなスタートプレイヤー決定)
- 全員がパスを選べばラウンド終了の処理
この流れを6ラウンド回せば得点計算に入り終了です。
盤面のほぼ全景。結構広々した机があるといい。
遊んでみた感想
5ゲームほどを、2人プレイしか出来ておらず、それをベースに紹介していくことをご了承ください。恐らく、ベスト人数である4人と比べるとまた違った感想を持つかと思います。
なんとも渋いゲーム性
ラウンドが始まってしまえば、それ以降は一切ランダム要素や運の要素がゼロとなりますので、プレイ感としてはとても渋い感じです。どこかでどかーん!と盛り上がる感じではなく、淡々と次の手を進めていく印象です。
領土拡大という点からも、バロニィに似ていると思います。
- 出版社/メーカー: Matagot
- メディア: おもちゃ&ホビー
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- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2016/12/09
- メディア: おもちゃ&ホビー
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プレイ前の印象ほどには、重たくはない
これは自分でプレイしていても不思議なのですが、少なくとも2人プレイの感じは決して重たいとは思いません。全6ラウンドは終わるまであっという間です。2人プレイでは、50分もあれば終わります。インストは15分程で説明できました。
ただし、ルールブックには情報量が多くすべて理解するのはかなり労力がいります…
恐らく、資源によってできる行動が限られる、序盤、中盤でやるべきことにある程度方針が立てやすいことが一要因かと思います。
重たいというよりは、こういう時にこうするという処理が細かく、とても忘れやすいので、このゲームをスムーズに進めるために気を付けるべきはひとつひとつの行動に対する処理を漏れなく丁寧にインストし、プレイ中もひとつひとつ確認していくことかと思います。
何が欠けてもいけない、全ての要素が大事
恐らくこのゲームにおいて、「この要素を捨てる分1点集中して勝利点を稼ごう」というのは勝ちからかなり遠のく、というよりは自分の首を絞めることになりあまり楽しくない方針であると思います。必要でない資源はありませんし、それを手に入れるためには領土の拡大と建築や改良は必須、信仰も放っておいては点数でかなりのディスアドバンテージとなります。あれもこれも、やらなければならないのが幹部の辛いところです。しかし、そのジレンマ要素こそがこのゲームの魅力ですし、それが苦しいというよりは楽しい方向に振れているのが見事なゲームデザインだと感じています。
6ラウンド終了時には、たくさんの建造物や町ができる
まとめ:コクがあるけど敷居は低い、疑いようのない名作
ゲーマーに評価されているゲームには、えてして重たくてとっつきにくい問題がありますが、テラミスティカに関しては細かい処理が多い、というだけで決してそのゲーム性は重くはないプレイ感であると感じています。ボドゲはライトに楽しみたい派の方でも、重いことを理由に避けるにはもったいないくらいよくできたゲームです。あらゆるドイツゲームの要素をうまいことバランス良く詰め込まれているので、ドイツゲーム好きにとってはこれほど面白いゲームもないと思います。
また、基本セットだけで選択できる種族が14もあることもあり、再プレイ欲が強く、ファンタジーの世界で種族を統率する、というのもとっつきやすくワクワクする世界観なのがいいですよね。
種族ごとにある勢力ボード。言語は名前だけだが情報量多し。
まだ2人プレイしかできておらず、領土の拡大といった醍醐味についてはまだ半分くらいしか楽しめていないように感じますので、とことんやりつくしたいと思っています。そのときはまた、このブログの更新を。
最後に、各種族の印象を
まだ5種類ですが、プレイした種族の感想をひとつずつ書いていこうかと思います。どれも個性があって、多少癖がある種族はいるものの、つまらないな、と感じるものはありませんでした。
ウィッチ
砦を建てると、緑の地形のどこにでも住居を建てられる能力を持つ。しかもタダで。確実に労働者収入を増やせるのでとても使いやすく、公式で推奨されているだけあって初プレイでもある程度伸ばせると思います。楽しい。町が立つと5点の能力とも相性が良く、するべき方針が立てやすく良いかと。
ハーフリング
いわゆるホ○ット。スコップ改善がとても安いので、序盤からあげれば土地をどんどん変換できます。しかも変換するたびに勝利点がもらえるので、陸の支配者になり得ます。できることが分かりやすく、とっつきやすい種族です。
エンジニア
橋を労働者で建てることができる(本来はパワー)のと、砦を建てれば橋の数だけポイントが毎ターン入る能力を持つ。のですが、一番の特徴は建設や改良にかかる費用がとても安いことであると後で気づきました。しかし僕がプレイしたときは労働者の確保が上手くできず、あまり領土が広げられずにイマイチな結果でした。実際は強いらしいのでまたチャレンジしたいです。
カオスマジシャン
本来1枚しか得ることができない恩恵タイル(複数種類あり、永続的な効果を得られる)を2枚得られる、というとても強力な能力を持っているのですが、スタート時の住居が1個(本来は2個)というかなり特殊な種族。別のゲームをしている感じになります。まさにカオス。しかし強い行動が何かが分かりやすいので、扱いが難しい感じではなかったです。
ダークリング
地形の変換に必要なのが労働者ではなく司祭になるという特性を持つ。コストが割高のように一見しますが、しっかり司祭の生産力を確保すればむしろ安く感じました。それもあって、僕がプレイして唯一、町(繋がった領土を拡大、建物を改良するとできる)を3つ作ることができました。恐らくかなりの強キャラです。
以上です。早くすべての種族を遊びきりたい!
ました。