- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2017/05/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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5月の末に届いたこちらの「ダイスフォージ」
ちょこちょこ話題になっていたので気になっていたゲームが早くも日本語化。手に入ったのが嬉しくて小躍りしちゃうくらいの期待作です。早速レポートしてみます。
ダイスフォージの背景/世界観
プレイヤーたちは英雄となり、神から与えられた試練、トーナメントに挑みます。与えられたダイスの力を使い、ライバルたちを出し抜き、偉業をこなし、最も栄光を手にすることが出来たプレイヤーが神に認められ「半神(=Demigod)」となることが出来ます。
世界観はギリシャ神話をモチーフにしていると思われます。英雄たちはそれっぽい服装をしていたり、見たことのある怪物が出てきたりします。
「半神」とはあまり聞きなれないですが、「神と人間に産まれた存在、下級神」とのことで、下級とは言え神になれることは名誉なのでしょう。
ゲームの流れ
ラウンドですること
最初に決めたスタートプレイヤーは固定のままで、時計周りで手番を回していく。
- 全員がダイスを振ってリソースを受け取る(神の祝福)
- 手番プレイヤーは、特殊カードの効果を使用(援護の要請)してもよい
- 手番プレイヤーは、ダイスの面を手に入れ付け替えるか(鍛造、Forge)、効果/勝利点のあるカードを手に入れる。(英雄の試練)
- 手番プレイヤーは、資源を支払う(赤2)ことでもう一度だけ鍛造か英雄の試練を追加でできる
プレイヤー全員が手番を終えたらラウンド終了。全9ラウンド(3人のみ10ラウンド)終了時にもっとも勝利点を多くとった人の勝ち。
基本はダイスを振って得たリソースで強化したり得点を得るだけ。かなりシンプルな部類に入るかと思います。
ダイスフォージのここが凄い
このゲーム、いろいろと凄いです。開封した時点で感動できます。いろいろと凄いところを紹介してからプレイの感想を書いていきます。
内箱の機能性が凄い
開封してまず驚いたのが、内箱がやたらと凝った作りになっている事です。
ルールブックには「ゲームを正しく収納しておけば、次にプレイする際に手早くセットアップできるぞ」という記載があり、その指示に従うと綺麗にすっぽり収まる上に、ゲームを始めるまでのセットがほとんど終わっている状態になっているというとても機能性に富んだものとなっています。
特にこの「フェイス」というダイスの面に付けるチップですが、ボードのくぼみにしまったものにカバーをつけることで、初期配置にしたまましまうことが出来てしまいます。凄い。
しかも!内箱がそのままゲームに使用する、すなわちコンポーネントの一部となっているのです。
これだけでめっちゃわくわくしません?全てのボードゲームがこうなればいいのにとすら思います。遊んでないのに早くも感動。
ダイスが凄い
豪華なコンポーネントの中でも目玉となるダイス。フェイスを付け替えることで自分好みにカスタマイズ、強化すること出来ます。
アイデアも最高なんですけど、モノもしっかりとできていて、はめる感触はレゴに近いです。
取り外しにちょっと苦労する、という話がTwitter上で見かけられましたが、フェイスを使って両面からくいっと上げればそこまで難儀しないかと思います。ピックみたいなのを別に用意した方が傷つける心配がなくいいかも?
絵がきれいで凄い
とにかく絵が美しい!可愛い!
セットアップでカードを配置する場所は決まっているのですが、ボードとカードの絵が繋がっているのでどこに何を置けばいいのかが視覚的に分かりやすくなっています。こういう気づかい、こだわりみたいなのとても好きですね。
プレイしてみた感想
ふたりプレイ。インスト含めて1時間ほどとあっさりしたプレイ感です。
ダイスを振る機会は、自分の手番が回ってくるまでにプレイヤー人数分まで(2人プレイは例外的に2回×2人で4計回振れる!)多いので、ダイスを強化する⇒強い出目が出るという喜びが大きく、もりもりと資源が溜まっていくのでカツカツ感はあまり感じずに、ダイナミックにダイスの強化や特殊カードを手にする事が出来ます。9ラウンドと少ないように感じましたが、ストレスなく拡大再生産が楽しめる作りになっています。
他プレイヤーとの干渉する要素が小さいため、ソロプレイ感は否めませんがダイスの強化や資源獲得が楽しいためそこまで気になりません。大人数だとカードやフェイスの取り合いの重要度が少し強まるかもしれません。
また、取るべき戦略の幅がいろいろある上に、好みの方針を各プレイヤーが選ぶことができます。また、カードを取るための場所にはひとりしか入れず、押しのけられた人は資源を受け取れるというメリットがあるので、できるだけ違う方針を取った方がメリットがありそう。なので多様な戦略同士が戦う展開になると思われます。
ダイスゲーですが、運の要素が勝敗に強く起因するかといえば、上手いことそうとは思わせないデザインになっていると感じました。むしろ、そのダイス運を自分でコントロールする、ということに面白さがあります。「俺のダイス運の悪さに右には出る者はいないぜ!」という方こそ、むしろやってみてほしいですね。
一度紹介しただけではもったいないと思うくらい良いゲームですので、思いつく限りでこんな戦略があるんだよ、というのを次の記事で紹介した上で、軽くどれくらい点数が伸びるのか検証してみたいと思います。今回はここまで。
ダイスセトラーズ(Dice Settlers)日本語版/NSKN Games・テンデイズゲームズ/David Turczi
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