さて、一週間以上前に書いた前編に続いて、今回は後編のレポートです。 4戦目と5戦目、及び全体を通しての感想などを最後に書きます。
4戦目
市街と大君主という8負債パワーカードとスプリットが3種類という、なんとも帝国らしさがごり押しのサプライ。ランドマークの宮殿のおかげで、財宝の価値が高そうですが、改築の銅貨圧縮⇒2コストのアクション獲得、市街でのコンボが強そうだとぼんやり考えていました。
というわけでゲーム開始。初手3-4で銀貨-改築と購入。他の方々は確か民兵と改築の2通りに分かれていたと記憶しています。
えー結果を先に言ってしまうとたった7VPで惨敗。4位だった3戦目以上にひどい試合でしたね。自分でも「お前は何がしたかったんだ」という感じ。
銅貨を改築で開拓者もしくはパトリキ、銀貨数枚入れたら市街をシャッフル直前に購入してと組んでいき、あとはもうとにかく引ききれるようにアクションを濃くしつつも宮殿の存在を忘れず財宝をバランスよく確保する感じで。
しかし落とし穴が。僕は泥棒を完全に軽視していました。 市街でほぼ引ききれるデッキを作れたタイミングで泥棒が刺さり、8金が出るタイミングでは属州を先行されてほぼ勝ちが見えない状況のまま終わってしまいました。 銅貨3、銀貨3、金貨3くらいで完成させれば属州2購入も十分いけるなとイメージしてたのがこのザマですよ。 まさか1枚も勝利点カードを買わないという失態をしてしまうとは思いませんでした。
唯一僕が気持ちよくなれたのがエンポリウムを10金ぴったりで2枚購入で4VPトークン獲得。楽しい手ではあるけれどいかんせん遅すぎるしこの4点がゲームの情勢に与えた影響は小さく。特にその手番では1枚持っていた陣地をサプライに戻すことになってしまったので敵に塩を送る結果になってしまったのも反省点。
やはりまたデッキ構築の方針が中途半端に終わってしまった感があります。そもそも泥棒があったので宮殿でVPを取れること前提にすることは間違いでしたね。
トップだった3番手さんのデッキが印象的でした。陣地/鹵獲品をほぼガメていたので、市街も合わさり引き切りながらトークンを安定して出力している。どうも陣地は使いづらいと思っていて敬遠していたのですが、シナジーを生むとやはり強力ですね。誰かしらが獲得競争にでなかったことがトップを許した一因かと思います。
いやー市街は使い慣れていて構築はとても楽しかったのですが、楽しかっただけでした。属州を買うゲームですよー!(泣)
5戦目
基本:礼拝堂、村、密偵、庭園、金貸し
帝国:戦車競争、投石器、技術者、御守り、市街
イベント:凱旋
ランドマーク:墓標
今大会のルールでは一度使用したサプライは出ない、全5回戦で基本と帝国からそれぞれ5種類が選出のため、基本からは何が選ばれるかは4戦目のサプライが確定していました。ポイントは庭園、礼拝堂が出てくること、帝国からは御守り、技術者という庭園ルートと相性が良い2枚が確定していること。これは圧縮より庭園かなー、あとはイベント、ランドマーク次第か。
って考察してたところで、よりによって(いい意味)凱旋と墓標!
んんん、これは庭園より廃棄が強いと見た方がいいんじゃないか?礼拝堂一回で4VP、技術者で獲得(+凱旋)したカードを廃棄と繰り返せばVPをもりもり稼げるのではないか。
と意志が固まったところでゲーム開始。初手は礼拝堂ー銀貨。技術者でもよかったかなと思いつつ、御守り確保も視野にいれたので銀貨にしてみました。すると全員礼拝堂ルート。庭園がひとりくらいいてもいいかな、て思ってたのですがいない様子。とは言え2枚獲得⇒凱旋が見える技術者はやはり人気です。
僕のこれ以降にとったのは、なんかもうごり押し。御守りを数枚いれて村や密偵のような使いやすいアクションカードを入れ、バランス見つつ廃棄してVP獲得。技術者などで獲得が多く入ったターンには凱旋で締める、といった感じ。
結果的には34VPで1位。2位が33、3位が32と1点差ずつでかなりぎりぎりの勝利でした。
ゲームは常に水中でもがいているような息苦しさがありました。まあそれもそのはず、永遠にデッキが強くなることはなくただ獲得と廃棄を繰り返していただけでしたので…今となっては戦車競走は必須だったと振り返るのですが、その時点では戦車競走はまともに使ったことが無く、なんとなく必要ないかなと判断していましたね。
少し失礼な言い方になって恐縮なのですが、この卓では「全員が迷走して間違ったルートを選択していた」ような気がしています(笑)今振り返ると、礼拝堂圧縮ルートなら戦車競走が、庭園ルートに行くには技術者、御守り、あと凱旋が相性良さそうですね、割と全員で中途半端なデッキの作り方をしてしまったんじゃないかと思います。後半は全員圧縮済みなのに庭園を技術者で仕入れるというカオスな展開、すぐに廃棄されてVPトークンに生まれ変わってました。
ともあれ連続最下位からの1位。これでだいぶ順位に影響がでたはず。
総合順位結果発表
今大会はスイスドロー形式ということで、順位点が6-3-1-0と入りその合計点で順位が決まるということで、その場で集計されて発表されました。
#ドミニオン春の陣 最終結果です。おつかれさまでした! pic.twitter.com/JeaTsMpS8Q
— ながどん (@nagadon21) 2017年4月2日
わたしは20位。順位点タイが他に3人いらっしゃった中で獲得VPが最下位だったためこの順位に。もう少し頑張っていれば10位台だったと思うと少し悔しさが残りますね…
総合1位だった方は全勝だったとか。このメンバーで不敗というのは、確かなドミニオンの実力と帝国の対策をしっかりされていたのでしょう。おめでとうございます!
総括や反省や大会に参加して思ったこと
大会の空気を体感できた
チャンピオンが主催され、日本選手権の常連の方々も参戦されていたということで、「出たことないけど、日本選手権の雰囲気が体感できた気がする」という気持ちで終えることができました。特に有益だったのがシャッフル時や点数獲得時のマナーなど、これは知っておいてよかった、と思えることが身につけられたのは自分にとっては大きかったです。
ドミニオンプレイヤーは紳士ばかり
上記のマナーに関することも含めて、対戦した方々はみなマナーが良く、緊張感はありながらもとても気持ちよくプレイできたのが良かったですね。特にゲームが終わるたびに、当然のようにカードの枚数を数えてから解散するのは感動すら覚えました。
運営がとてもスムーズ
多くの方が絶賛されていましたが、聞き取り安いアナウンス、集計結果やマッチング開示のスピード感など、「いったいどこで訓練されたのだろう」と思うような、運営の方々の進行がとてもスムーズで素晴らしかったです。46人も参加者がいて運営の方々も全員プレイヤーとして参加されているのに、上手いこと回されてるなぁと。それでいてかつ、参加者の方がカードの効果が分かりにくいところをフォローしたり、微妙なルールを解説されていたり(ブログを書かれている方がここぞとばかりに頼りにされていました。声がとても渋くてかっこいい方でした。黒い豚さんのイメージとは遠かった)と、全員で盛り上げていこうという雰囲気があったのも良かったですね。
参加してよかった。とてもよかった。
まあぶっちゃけ勢いで参加表明したはいいものの内心びびってまして…というところでも安心して楽しめる環境があったため、実力がフルに発揮できた、とは言い切れないですが、少なくとも自分の今の立ち位置が把握できたのは大きかったです。主催者の方もここまで人数が多かったのは嬉しい悲鳴だったようで、秋、冬の陣と開催も検討されているとのこと。もっと実力をつけて上位を目指したいですね!
あとはこれをとっかかりに、夏の日本選手権に向けてどう実力をつけるか、ですね。やはり4人戦の経験不足は否めないので、どんどんオープン会なりに顔をだして経験値を積みたいです。ぼこぼこにされる環境って大事ですよね。
うーん、やっぱ木ドミ…木ドミ行ってみるか…
終わり