ボードゲーム将軍のお座敷遊戯ブログ

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自称中級者がドミニオン春の陣に参加してきた【前編】

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わたしはドミニオンが大好きです。

今はとにかくドミニオンで数多く遊びたく、見つけたオープン会にはできるだけ参加したいという思いでいっぱいです。

そんな折、"ドミニオン春の陣" と題される大会形式の会が開かれることをたまたま知ることができたため、迷わずエントリーを決めました。強い方々がたくさんエントリーされている(直接の面識はないが、ドミマニのレビューやブログで名前を頻繁にお見掛けする人がいる、つまりわたしが一方的に知っている方々だ)ということで、自分では歯が立たないかもしれないが、ならばもういっそボコボコにされるつもりで臨もうとしました。

もしかしたらリンクを辿ってわたしと直接面識のない方に読んでいただいているかもしれません。 お前誰やねん、って思われるのもあれなので簡単にわたしの背景を説明しておくと、人狼をとっかかりにしたボードゲーム好き、ドミニオンにハマり始めてまだ半年も経っておらずですが、拡張を全て揃える(基本・陰謀の第2版込み、プロモは抜き)くらいには熱が入っています。実力は中級者と言うには怪しいかもしれない、くらいと認識してます。オンラインでもよく遊んでいます。


ちなみにですが、会場は以前レポートを書いたパンデミック大会と会議室まで同じ会場でした。知らぬ間に僕は1週間前に0回戦を突破していたようです。

会場に入ってまず感じたのは、やはり身内同士の方が多いようで、準備の段階からわいわいとした楽しい雰囲気。 主催、運営の方々もその一部、といった感じでコミュニティ内での仲良しさ、みたいなのを感じました。 しかしながら、わたしのように大会形式でのぼっち初参加者でもスムーズに臨める配慮が届いていて、特に困ることがないくらい運営のみなさまの進行は全体を通してもとてもスムーズでした。参加者は40人以上にのぼるのに、この運営力は素晴らしいなぁとドミニオン古参の参加者の方々も絶賛されている様子です。この辺については最後にも触れたいと思います。

事前にアナウンスはされていたのですが、改めて大会のレギュレーション、ルールについて解説がありました。細かい注意事項は参加者からの質問、指摘も含めていろいろあったのですが、ざっくりと大事なこととしては下記の通り。

レギュレーション
  • スイスドロー形式で順位づけ
  • 使用王国カードは、基本5種、帝国5種、帝国のイベントとランドマーク1つずつ
  • 一度使用した王国カードはそれ以降選ばれない。(帝国は1つだけ5回戦に2回選ばれるものがある)
  • サプライは運営がランダムで選出、全卓で同じサプライで対戦
  • 制限時間は50分。時間切れは4番手まで回して終了

うおー、これってたぶん日本選手権と同じ感じなんだろうな。と思いのほか本格的な大会の雰囲気を感じることに。 手に汗握る思いで、1回戦目に臨むのでした。目標は…2勝もできれば上々かしら。

そんなこんなで1回戦目の卓(おそらく完全ランダム)がスクリーン上に発表されて席に着きます。

それではこれより試合のレポート、考察や反省です。実力がたかが知れている男の内容なので、お手柔らかに!

1回戦

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サプライ
基本:地下貯蔵庫、工房、鍛冶屋、魔女、鉱山
帝国:女魔術師、農家の市場、剣闘士/大金、生贄、ヴィラ
イベント:寄付
ランドマーク:山賊の砦

1戦目からよりによってイベントに寄付が選ばれて笑ってしまいました。うわーまともに使ったことない! 対戦相手はボードゲーム会で知り合ったからしさん(ほとんど唯一の身内)が1番手、かのチャンピオンもいらっしゃり3番手。 寄付を使い慣れていない上にわたしは4番手。早速ナーバスな気分でしたがなんとか踏ん張りたいところです。

じっくりサプライを見てみると、ヴィラがある、鍛冶屋がある、うん。コンボしたいよね寄付もあるし。ということで工房の価値がものすごく高いと読む。 盗賊の砦があるので、終わる直前に寄付で銀貨金貨は廃棄したいところ。でも抱えたまま突然終わったら泣けるので、そもそも極力集めない方が安心か。 よって初手は金の出るアクションである剣闘士は割といい選択か。

ゲーム開始。初手は3-4で工房と剣闘士を入れることにしました。
テンパっててそのあとはよく覚えてないんですけど、デッキ2巡目に銅貨屋敷を寄付してからは工房でヴィラと鍛冶屋を集めつつ3金では銀貨を購入。

銀貨金貨とヴィラ数枚、剣闘士で8金に届いたタイミングで掘れてた大金を入れる。やったー金貨もついてきた。マイナス2VPだけどな。
借金返済の直後に大金込みで26金が出たため、事前に入れていたのと合わせて属州4+屋敷1を確保。
ボーダーラインの属州4枚を獲得したのはいいものの、次のターンの手札に恵まれず続けて属州確保はならず。確かここで農家の市場を買っていたと記憶しています。銀貨金貨の廃棄はもう数ターン後でいいはず。

…と思っていた矢先、1番手、2番手が属州に手を伸ばし、思いのほか早く属州が枯れて終了。
完全にタイミングを読み間違えて銀貨金貨を廃棄できずでした。みんな一緒だったとはいえ、6点行動を逃したのはもったいないなーと焦りました。

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ですが結果は19点で1位。おお、勝ってしまったよ。でも2番手がラス1の属州を枯らしてくれてたおかげだったんですよね。3番手はほぼ8金出るデッキが作れていたので回っていたら恐らく1位を捲られていました。
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出来上がったデッキ(テーブルのふちに並べてある)はなかなか美しくて好きです。

終わる数ターン前に買った農家の市場でしたが、4番手だったことから何かをせねばならんだろう、ということでトークン目当てで買ったのですが、冷静に考えて4回打てるわけもなくほとんど無駄な購入だったのが反省です。4人戦に慣れておらずで、属州が買われるスピードがまったく把握できてない感じがありました。

あとこれは結果オーライなんですけど、山賊の砦対策で財宝を最小限に抑える(=アクション中心)で組んだことで、上家の3番手が2枚で毎ターン打っていた女魔術師の影響をほとんど無効化できたのは良かったです。ダブっても影響は少ないので、わたしは女魔術師は入れずヴィラ鍛冶屋集めに集中でした。その2回分の獲得で差がついた、というのは多少あったかとは思います。女魔術師は2番手の方に刺さりまくってましたね。

そういう意味では工房を1枚とは言わず、初手に工房ー工房なんかでも全然よかった気がしました。ヴィラが尽きるまでは工房単発がアクション+2つく訳で、結局コンボパーツ一番早く揃えられてたんじゃないかと。

ともあれ初戦を勝利で飾ることができてちょい興奮。次はもう少しリラックスして臨みたい。

2回戦

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サプライ
基本:堀、祝宴、市場、議事堂、書庫
帝国:資料庫、公共広場、ワイルドハント、庭師、王室の鍛冶屋
イベント:征服
ランドマーク:迷宮

1戦目でトップの方が集まった卓ってことですよね。みんな強そう(がくぶる

サプライを見る。ドロー多すぎぃ…アクションも増えないのでステロ以外に道が見えなさそう。
さらに迷宮があるので+購入が欲しいところ。これを同時にかなえる議事堂ステロが最善手であることは恐らく誰しも想像するところでしょう。
自分は2番手。各テーブルの4番手の方々から悲鳴が聞こえる…

ゲーム開始。初手は3-4だったので 銀貨ー祝宴。銀貨2枚という選択肢もありますが、こっちが正解でいいと対戦中に会話が。確率計算をまじめにやるとそういう結論になるのでしょうか。議事堂が確実に手に入りそう、というなんとなくの安心感が欲しかったというのが選んだ動機でした。底に沈んだら泣こう。
4人全員がほぼ同様のルートへ行きつつ、+購入でトークンも拾います。自分がトークンで遅れをとったように見えたので、5金で公共広場購入の後に銅貨購入で2点を得ます。ほぼほぼトークンは全員で分け合っていたように見えました。
みんなが議事堂を打つので手札が8枚とか平気で起きる訳ですが、公共広場⇒議事堂でうまいことぴったり16金が出たため、属州2枚を購入でたのがラッキー。

と自分的なハイライトはこれくらいで、あまりしゃべれることもないような…

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属州を分け合う中、公領を1枚入れていた3点の差で4番手さんの勝利。 有名プレイヤーさん、4番手なのにさすがお見事としか言いようがない。 わたしは1番手と同じ40VPで2位タイでした。

自分の反省点としては公領を入れるタイミングを見極められなかったことですね。一度入れた2枚目の議事堂の代わりに入れていれば…結果論な気もしますが、2枚目の議事堂を使うことはなかったので。

あとは終了後にアドバイスいただけたんですが「公共広場はいらんかった」と。確かに代わりに議事堂もう一枚入れて、次の5枚のタイミングで公領入れておけばトークン以上ですもんね。勉強になった。ステロはぶれちゃいかんのかもしれん。

タイとはいえ、結果は2位。手番がもっと後ろだったら絶対沈んでいたと思います。

1回戦

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サプライ
基本:宰相、玉座の間、祝祭、研究所、冒険者
帝国:城、神殿、冠、元手、軍団兵
イベント:列柱
ランドマーク:意外な授かり物

今大会で開始前にもっとも方針が定まらなかったサプライでした。自分は3番手、猛者が多いはずの卓ということもあり、ちょっと苦しい。
うーん分からん。研究所集めること=列柱で勝利点も稼げるなので美味しいなー、くらいにしか考えてませんでした。

ゲーム開始。4-3だったので神殿-銀貨と購入。2-5はひとりもいなかったので、全員が「ですよね」って感じで同じ初手。

銅貨-屋敷と一度廃棄したあとに、5金で研究所か軍団兵のどちらかで悩むことに。結果、軍団兵を入れました。研究所のための5金か金貨のための6金を確実に出すために金量が出そうな方を選びました。神殿で圧縮を進めれば、金貨と巡り合ってもくれるだろうと。

だが、ここがまずダメだった反省点その1。研究所を入れておくべきだった。

確か次のシャッフル直後のドローで、手札に神殿と軍団兵がかぶる。この時点で研究所を入れなかった後悔が早くも。手札の残りは確か銅貨と銀貨と屋敷。

ここで、神殿と軍団兵のどちらを打つか少し悩んだ末、金量確保の思考と、あわよくば軍団兵アタックの可能性を追って金貨購入。これがダメだった反省点その2。せっかく銅貨と屋敷の揃った手札で、まずは2枚廃棄優先でよかったじゃないか…

結局、研究所は1枚しか入れられず枯れる。1枚しかない研究所とか寂しすぎる上に圧縮が進んでいない…

大まかな流れとしては、1番手が研究所引き切りから意外な授かりもので金量確保、最もデッキが強そうな雰囲気。2番手が城重視、4番手が列柱による神殿購入でVPトークンで先行、といった形で競っている中、自分が完全に置いてけぼりな感じに。ちょこちょこ軍団兵アタックするも自分にいいところがほとんどなく属州が枯れて終了。

2番手の城が怖かったけどそれ以上に1番手、4番手の方の得点が伸びており自分とダブルスコア以上の50数点を獲得して1位、自分は最下位。 これは後悔が残るなー。3番手だからってなんか違うことしなきゃならんと色気をだしてしまった気がする。廃棄が銅貨2と屋敷1しかできなかった神殿のもてあまし感がなんともダメ。廃棄優先。何より普段意識しているところがこの大会の場では働きませんでした。反省!

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長いので、残りの4戦目と5戦目、および総括は後編に続きます!

ドミニオン 日本語版

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