SPIEL 2016 にてカルカソンヌ世界大会開催
今年のエッセンシュピールの最終日に開催されたカルカソンヌの世界大会は大いに盛り上がったそうです。日本人選手も活躍されていたとのことで、こちらの記事を読んで僕も胸が熱くなりました。
第11回「カルカソンヌ」世界選手権大会がSPIEL会場で開催。前回王者の優勝なるか。あるいはロシア初の優勝者が出るか。そして,日本人プレイヤーの成績は? - 4Gamer.net
一時期はアプリで熱中していましたがしばらくご無沙汰だったので、遊んでみようと思い立ちましたが、僕がよく対人で遊ぶのはオリジナルではないんですね。
姉妹作 "カルカソンヌ ゴールドラッシュ"
Z-Man Carcassonne Gold Rush Board Game by Z-Man Games [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: Toys & Games,Games,Board Games
- メディア: おもちゃ&ホビー
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こちらはオリジナル版のカルカソンヌの拡張ではなく、スタンドアローンで遊べる姉妹作となっています。
タイルを1枚ずつ繋げていき、ミープル(今作ではカウボーイ)を置いて得点を獲得するという基本システムはそのままに、また違った楽しみ方ができる良作です。
細かな変更点はいくつかあるのですが、一番の特徴はこちらの金塊の要素です。
オリジナル版の「街」に当たるのが「山」なのですが、
このように、タイルが置かれると同時に鉱物を山に記載された金塊の数だけ置きます。
山を完成させれば総取りできますし、ミープルを置く代わりにテントを設置することでひとつずつゲットすることができます。
例え自分のミープルが置いていなくてもいいので、相手が取る前に横取りしましょう。
どれくらいの価値(=勝利点)になるかは、めくってみてのお楽しみです。
常に金が取れるとは限りません、ただの石ころでがっくりする場合も…
大会と同じ2人で対戦
将軍はいつも通り赤を選択。
オリジナルと違い、ミープルが4人と少なく、テントもひとつずつ持ってスタートです。
相手はこういう類の多少パズル要素のある、タイル配置系のセンスがあるので強者です。
機関車を走らせれば得点が倍に
初手で引いたのが、オリジナル版の「道」にあたるのがこちらの「線路」です。
機関車が書いてあるタイルを1つだけ使い完成させることができれば、得点が倍になります。
2つ以上機関車を置くと1倍になってしまうので、敢えて置くことで相手の得点を減らすことができます。
この後、早速やられたし…
都市を完成させて高得点
オリジナル版の「教会」はなくなっていますが、代わりに「都市」があります。
中盤に差し掛かるくらいのタイミングで引きました。
3本か4本の鉄道が伸びており、全て完成させると1本につき3点得られます。
上手くいけば少ないタイルで9点をゲットできますが、3つ完成させるのは結構ハードルが高いので、あえてミープルを置かないことが多いです。
ちゃんと完成できました。
分かりやすくなった平原の得点
かなりの序盤で、相手が平原にミープルを寝かせました。
ゲーム終了まで回収できない代わりに高得点が狙えるというのは一緒ですが、
- オリジナル版:平原が隣接する、完成している都市の数
- ゴールドラッシュ:平原につながっている馬や原住民(テント)の数
気づけば相手が馬のタイルをたくさん手に入れ、どんどん繋げていきます。これはまずいかも…
あっという間にゲーム終了
ゲームはさくさく進み、得点計算に入ります。
得点にはミープルにより獲得した点数だけでなく、山から獲得したタイルの鉱物に記載された金の数だけ加点されます。
GOLD RUSH!!!
このザクザク感がなんとも楽しいです。
金の数は0(石)~5なのですが、貴重な5点は全部相手に取られてしまったようです。
完全運要素とはいえ、これはなかなか痛い…
それでも、金塊の得点はこちらがわずかに上回りました。たくさん掘っていた甲斐がありました。
最終的な獲得点の結果は、
109-135
で負けてしまいました、残念…
僕はミープルをどんどんおき、小さく完成させながらこまめに回収していくのが好きですが、やはり平原で大量得点を取られたのが敗因のようです。 あー楽しかった。
カルカソンヌ未経験者にこそお勧め
今作で僕が好きと思う部分をいくつか上げますと、
- 得点計算がしやすい 山の完成時は記載されている金の数、平原は馬や原住民の数と計算が簡単ですので、視覚的に分かりやすいです。
- タイルの引き以外にも運要素 金塊堀りによる得点は、完全に引き運で上下しますので、初心者が勝つ可能性も出てきますし単純にくじを引くワクワク感はやはり楽しいです。
- ミープルを置かなくても得点を得られる 金塊堀りおよびテントの移動はミープルを置かなかったときのアクションですので、あえて置かないという選択肢が少し強くなります。 また、タイルの引きが悪くなかなかミープルが置けない…というときの緩和措置ともなります。 狙っているタイルが確率として引きづらくなる、他人数プレイにも向いている、と言えるでしょう。
以上のことから本作は
にとって適しているかと思います。総合評価:A
7.5/10.0
気に入ってもらえたのならば、戦略性の増すオリジナル版も遊んでもらえると嬉しいですね。
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