- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2017/10/16
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
今回紹介するのはHJから10月に発売されたばかりの「バニーキングダム」です。
作者はMTGやキング・オブ・トーキョーで有名なリチャード・ガーフィールド博士。ウサギを題材にしており、その見た目の可愛さからも注目していました。
ゲームの背景
各プレイヤーはウサギの領主となり、領土を広げ「黄金ニンジン」を生産します。最終的にもっとも多くの黄金ニンジンを所持することで、うさぎ王から「長耳」の称号を得ることを目指します。
ゲームの流れ
ゲームは全4ラウンド。カードが尽きるまでドラフトを行い領地を発展させれば各ラウンドの終了時に中間決算で勝利点が入ります。
カードの種類
区域カード
記載されている場所に自分のうさぎ駒を配置します。以降、その区域を占拠している、と扱います。場所に対し1枚ずつしか存在しないため、一度占拠したところが奪われることはありません。そこに生産できる資源がある場合は、アイコンで示されています。
建物カード
支配している場所におけるタイルや駒を得ることができます。
得点に直結する「都市」、資源を生み出すタイル、任意の場所を支配する「野営地」、離れた場所をつなぐ「天空都市」の種類があります。
親書カード
様々な条件で黄金ニンジン(勝利点)を得ることが出来ます。プレイすると裏向きに伏せておくので、他プレイヤーにはゲーム終了時にオープンになります。
ラウンドの流れ
探査フェイズ
配られた手札からドラフトを行います。手札から2枚のカードを手元に置き、残りを左に渡します。(2,4ラウンドは右に渡します。)
手元に置いたカードは全員同時にプレイします。これを繰り返し、カードが全てプレイされるまで行います。
建築フェイズ
建物カードをプレイしていた場合、ボードにそれを置くことが出来ます。既に支配しており(自分のうさぎ駒が置いてある)、既に建物が置いてない場所に置くことが出来ます。あえて置かずに次ラウンド以降に持ち越すこともできます。
「野営地」のみ特殊で、好きな場所に置くことができるので占領していないけどカードが来ない、という場合に対応することができます。しかし、後で他のプレイヤーがそのカードを使うと奪われてしまいます。
収穫フェイズ
各領地(繋がっている支配済みの土地)ごとに、得点の決算をします。資源の種類x都市のレベル合計値になります。資源は数ではなく種類な点(=ダブっていると旨みがない)に注意です。
総評
良いところ
- 基本することはドラフトのみとシンプル
- 領地を取るか、親書を取るか、悩ましくも楽しい
- 処理がほぼ全て全員同時のため、ダウンタイムが短い
- うさぎ駒が可愛い。出来上がった盤面が見ていて楽しい
悪いところ
- 領地の得点計算が面倒
- することが同じなので、後半は若干冗長に感じる
- 明確に強いカードがあるので、内訳を知ってるかどうかで差が出る(やり込み要素と捉えれば長所とも)
なかなか面白いです。シンプルなので初プレイへのハードルが低く、プレイ時間は1時間程度ですのでオープン会くらいのカジュアルな場でも活躍してくれそうです。
基本的には「複数種類の資源と多くの都市を繋ぐ」のが得点行動としては一番強いと言えそうですが、どうせなら多様な親書カードを活かしてみたい、という欲に駆られます(笑)。何度かプレイする価値のあるゲームと言えるでしょう。何よりもうさぎ駒が可愛い!最終盤面はミニチュアのようで見ているだけで楽しめます。