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【ボドゲ紹介】宝石の煌めき:都市 ~超名作についに拡張が登場~

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宝石の煌き:都市 日本語版

宝石の煌き:都市 日本語版

言わずと知れた名作、定番である宝石の煌めきについに拡張が発売されました。4つあるモジュールを全て遊んでみたので紹介します。

今回は完全主観のレビューも入れてみたいと思います。どの拡張で遊ぶか参考にしてみてください。

どんな拡張?

4つのモジュールが含まれており、拡張として追加できるのはそれぞれひとつずつとなります。拡張を入れまくって大ボリュームに!とは残念ながらシステム上できません。オリジナルが洗練されていると、拡張もこのような形式になるんですね。

拡張① 都市

貴族タイルが無くなる代わりに、勝利条件が変わります。特定のボーナスと勝利点が表記されています。3枚のタイルをランダムで選び、各プレイヤーはその条件をいち早く満たすことを目指します。

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勝利条件がランダムで決まるので、どの宝石の価値が高いかが毎回変わってきます。 そのプレイヤー間での奪い合いが熾烈化するため、どの勝利条件をめざし相手を出し抜くかが、ポイントになってきます。

変化度:★☆☆☆☆
面白さ:★★★☆☆

拡張② 交易所

ボードが追加され、条件を満たすと特殊能力や勝利点を得ることができます。

  • 2:1で宝石を取れる
  • カード購入時に1宝石を得られる
  • 金が任意の1色2つ分の価値になる
という一見ダイナミックなものに見えます。

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特殊能力を活かそうとすると序盤に手に入れたいのが白、赤、青ですので、序盤の取り合いが熾烈化すると思われます。緑と黒は得点行動になるので1人にガメられると逆転されてしまう、という点で重要です。しかしながらそればかり意識していても勝てず、基本的な戦略はオリジナルと同様のものが通用する印象です。エッセンスとして楽しさが増える、くらいの感想です。

変化度:★★☆☆☆
面白さ:★★★★☆

拡張③ 東洋

新たなカードが加わります。これらは通常のカードと区別された列に配置され、効果はかなり特殊です。

  • ボーナスをコピー
  • 使い捨て、金トークン2つ分
  • 1枚で宝石2つ分ボーナス
  • 獲得時、貴族の確保
  • 獲得時にタダでカード購入(レベル1か2)
など。

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最も拡張らしい、変化の大きい拡張と言えます。東洋カードは効果がかなり特殊で無視することはできません。特に1枚で2つ分ボーナス、購入時にタダで追加購入はボーナス取得が一気に加速します。

変化度:★★★★☆
面白さ:★★★★☆

拡張④ 城塞

カードを取るたびに、自分の城塞駒をカード上に配置したり、他プレイヤーのを取り除いたりします。他のプレイヤーの城塞駒がひとつでも置かれていると、そのカードの購入、確保はできません。
また、3つ同じカードに駒を置くと、別のカードを購入した際に追加でコストを払い購入することができるので、手数圧縮が狙えます。

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露骨にお互いの邪魔をし合う展開になるためゲームスピードは鈍化します。ネチネチとした展開が受け入れられるかどうかは好みによるかと思いますが、他の拡張と比べると積極的に入れてみたいとは思わないかな、という個人的な印象でした。

ちなみに、初プレイでトップだった方は貴族を狙っていました。展開が遅くなるため強いだろう、という読みがぴったりはまった形になります。

変化度:★★★☆☆
面白さ:★★★☆☆

総評

オリジナルがとても完成度の高いゲームとだけあって、それぞれの拡張に追加される要素はあえて非常に小さくまとめている、という印象です。
しかしながら、宝石の内訳を考慮した上で綿密な計算の元に調整されているな、という印象で、オリジナルの良さをしっかり活かしているところは素晴らしいデザインです。

複雑さやプレイ時間はあまり変わらない(むしろ短くなるケースが多い)ため、もしオリジナルのみで遊んだことがなかったとしても、違和感なく導入できるかと思います。プレイヤー間での駆け引きが重要になってくるので、そこは好みが分かれるところかもしれません。

元のゲームで十分面白い!と思っている方でも、少しアレンジを加えた上で遊びたい、という視点で買っておく分には損はしないかと思います。