- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2016/12/11
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今回紹介するのはこちらの「コードネーム:ピクチャーズ」です。オリジナルの「コードネーム」として有名ですが、それの絵を使ったバージョンである本作。あらゆるパーティ系のゲームの中でもバツグンの面白さなので気合の入った記事になっています。
ルール、大まかな流れ
このゲームはチーム戦で、赤と青の2つに分けたそれぞれのチームから1人ずつ、暗号を伝える出題者となる「スパイマスター」を決めます。そうでない人は回答者の「現場諜報員」となります。
そして、このように4x5の計20枚の絵が描いてあるカードを並べます。どれもつかみどころのない、一言じゃ表現しづらいものばかりです。
現場諜報員は、スパイマスターの発する暗号を読み解き、どの場所で自分のチームのエージェントと合流すればいいかを考えます。具体的な手順としては以下の通り
- 絵のカードには、赤チームのもの、青チームのもの、一般人、暗殺者が割り当てられる(それぞれの場所に誰がいるか?を示している)。それを知っているのはスパイマスターのみ
- 先行のチームのスパイマスターから、ある限られた方法でヒント(=暗号)を伝える
- そのヒントから連想されるカードを指定する。正解したら連続で指定できる。
- 不正解になるか、ある決まった回数を正解するか、パスするかしたら手番を別チームへ交代
これを繰り返し、先に全ての自分のチームのカードをめくることが出来ればそのチームの勝利。
ヒントの伝え方のルール
※多少ハウスルールが混ざっているかもしれません。
- 「ひとつの単語」と「枚数」をセットで言う 例:「将軍、2枚」
- 助詞などを付けたり、品詞がふたつ以上になってはいけない 例:「偉い人」「日本の文化」などはNG
- メタっぽい言い方も禁止 例:メンバーの手元に近いので「近い」とか、絵に灰色が多いので「灰色」などはNG
- 固有名詞はOK
- 言葉以外の情報、例えば表情などで伝えるのも当然NG。その読みをされないように、スパイマスターはポーカーフェイス推奨。
- 枚数は、そのヒントと関連するカードが何枚あるか、を示す(という前提でゲームを進める、が正しい。)
現場諜報員がカードを指定するときのルール
- 正解している限り、連続して指定することが出来る
- 指定するカードの枚数は、最大でスパイマスターがその手番で発言した枚数+1枚
- カードに触った時点で、そのカードを指定したとみなす。(触るまでは、スパイマスターはリアクションしないことが望ましい。考えてるうちに正解してるかがばれるので)
- 間違ったカードに触る、最大数まで指定する、パスをしたら手番交代
指定したカードは、その都度スパイマスターが対応するタイル(赤:エージェント、青:エージェント、白:一般人、黒:暗殺者)をカードの上に置く形で正体を明かします。不正解だった時の処理については、相手エージェントや一般人のときはただ置くだけ、暗殺者なら即、そのチームの敗北となります。
コツやゲームの醍醐味
分かりやすいヒントを出しゃいいってもんじゃない
スパイマスターのヒントの出し方としてのセオリーは、一つの単語でできるだけ多くの枚数を宣言することになるのですが、つまりこれはカードの共通点を見つける、ということになります。
…という風なジレンマが、スパイマスターの醍醐味でもあります。
手番ごとに情報は集まっていく
現場諜報員は、必ずしも言われた枚数を指定しなくてもかまいません。
というように、いったん考えを保留にし自分たちからの情報は出さず、相手の手番を見るという戦略はアリです。
ここまでくると大詰め。あと2、3枚を当てるのが難しかったり…!
感性とは人によって違うもの
スパイマスターの出すヒントが、常に意図通りに拾ってもらえるとは限りません。いきなり不正解などを出してしまっても、あまり責めないようにしましょう(笑)。その「ズレ」みたいなのもパーティゲームとして楽しめる要素のひとつです。
まとめ:パーティーゲームはこれだけでいい、というくらいの傑作
絵を見て連想するヒントを出す、というシステムのゲームでは「Dixit」「ミステリウム」などがあります。
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これらも評価の高い良いゲームなのですが、わたしは断然!このコードネーム:ピクチャーズが一番面白いとオススメします。
- ルールはシンプル
- 程よいジレンマ
- 回答できる数が「出題された枚数+1」という絶妙なルールがもたらす戦略性
- 15分ほどで終わるボリューム感
ちなみに、オリジナルであるカードが文字である「コードネーム」と比べても、この「ピクチャーズ」の方が個人的には好み、です。
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