ボードゲーム将軍のお座敷遊戯ブログ

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連続護衛なしのレギュで勝つ作戦 -進行編-

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僕の界隈での対面人狼において

「何かいい作戦はありますか?」

という切り出しで初日の議論が始まるケースが多いように思う。
ここでいう「いい作戦」とは何を目的としているのだろうか?と疑問を持つことは少なくない。

人狼らしい挙動を見つけ出す作戦
・全員がまんべんなく喋ることができる作戦
・初日から人狼を3日連続でぶっ殺せる作戦

いろいろあるだろうが、その場の空気に合わせて「これはこういう作戦だ」
という目的を明確にした上で提案することで村全体のフェーズを合わせることは重要であり、提案した自身の村要素として捉えられるケースもあるだろう。

では作戦の目的は何であるべきか。

これこそ、その村にどのような人が集まっているか、またはそのコミュニティの文化によって様々であっていいと思うし、その人らの個性から醸造される楽しい空気というのが対面人狼の魅力だと言える。

が、この場では敢えて人狼が「ゲーム」であることに重きを置き、
更にはゲームの目的が「勝つこと」であるという個人的に思う原点に立ち返った上で

最終的に人間陣営が勝つ可能性を最大限に高くする進行

を提案していきたいと思う。
要はこの作戦で、100回村をやったときの戦績が一番良くなるのってこれじゃね?という話。

あくまで僕なりのベストな提案であるので、もっといい進行があれば逆に聞きたくてこれを公開している、という意図もあるというのをご理解いただきたい。

ここで大事なことは「最終的に勝つ可能性」であり、人狼を初日から連続で吊ってストレート勝ちなどハナから狙っておらず、確実に勝つためには村人の犠牲もやむを得ないものだという思考に基づいている。いわゆるバランス吊り、ケア吊りを重要視している。
(村人はできるだけ処刑したくない!とか言って早々な決め打ちで村が滅びたら、仕方ない?仕方ない訳がない。)

レギュレーションについては、僕も一番経験を積んでいる下記のもの、これは舞台TLPTでのスタンダートとなっているため、よくTLPTルールと呼ばれているものを題材としている。

13人村
人狼:3
狂人:1
占い師:1(0日目夜にひとりランダムで白通知)
霊能者:1
狩人:1(連続護衛なし)
村人:6

※敢えて一般的に良く使われていると勝手に思っている名称での表記としてみた

以下進行の提案。GJが起きることは考慮していない。
言いたいことはこの進行をする意図の方であり、それは次回以降に語るので、ぶっちゃけさっと読んでいただければ十分。雰囲気だけ掴み取っていただければ幸い。
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◆1日目 13人
- 霊能者だけのCOを募る。ここで真が潜伏すると作戦そのものが成り立たないので必ず初日に出ることを約束事とする
- それ以降は人数によって2通りの進行を取る。いずれの場合でも、占い師、狩人は潜伏する

◇霊能COがひとりだった場合-パターン①
- その霊能を真と置けない理由はないため…
- グレーの中からひとり、処刑の霊能から指定をする。CCOが無ければそのまま処刑、あれば指定変更(よほど指定先に困ったら、村柱でもありっちゃあり。)
- 護衛先は霊能で指示

◇霊能COがふたり以上だった場合-パターン②
- 霊能ローラー!投票対象は霊能のどちらか。そして次の日に生き残った霊能を結果に関わらず処刑することを決め事とする

◆2日目 11人

パターン①の場合

霊能が生きている前提とする。
(護衛指示をしているのでこの前提には疑問の余地はない)

- するべきことは初日と同じ。霊能からの指定吊り
- 霊能が希望するのであれば、占いCOを募るのもなくはない


パターン②の場合
- 決まり事の通り、生きている霊能を処刑する
※ここでのポイントは、霊結果に左右されないこと。
 仮に片方が狂人と知っている占い師がいたとしてもCOはせず黙って見殺しにする。
 狂人混じりが確定しても、霊能ローラーを止める理由にはならない。
- 占いの潜伏はこの日も継続することが強く推奨される。黒を引いてたらCOしてもいいかもしれない
※言わずもがなだが、それでも霊ロラは基本的には止めるべきではない

◆3日目 9人
- ここで初めて確実な占いのCOを募る。
※これ以降はCO数が1or2の場合を想定している。
 3だった場合も案はあるけど忙しくなるので割愛…あとで補足できるかも
※霊能が3COの場合はローラー継続なので、占いの潜伏継続も手ではあるが、ここではややこくなるので考慮しないでおく

◇占い結果で誰かが黒を引いていた場合-パターンA
- その人を処刑する。複数いる場合は当然信用の高い占い師の黒出し先を各々選ぶ

◇占い結果が全て白だった場合-パターンB
- 完全グレーを処刑する

◆4日目 7人
パターンAの場合
- その占い師をこの日に処刑する
※対抗の黒出し先でないことがポイント

パターンBの場合
- 占い師の信用勝負。そのどちらかに投票する
※ここでも黒出し先ではないことがポイント

◆5日目 5人
これ以降は場合分けが多岐に渡るので割愛…
ヒントは多く出ている場合がほとんどなので、議論で人狼を見つけよう、に尽きる

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早速「クソつまらん」「霊ロラかよ死ね」「指定吊りとか死ね」という声が聞こえてきそうだが、これは繰り返すが「100回同じことをやって村の戦績を一番よくできると思われる進行」であり、議論を楽しむこととかパッションとか、舞台上で観て面白いとかは全く考慮していない。

あとここが一番のポイントだったりするのだけど、
「占いが3日目まで潜伏とか、噛まれたらどうすんの?」
と思われるかもしれないが、それについても考慮されている進行だし、それが起こる確率に焦点を当てて次回以降で考察する。
(先ほどの前提があるので、そもそも指摘として的外れであることは胸に閉まっておくとした)

次回に、それぞれの日の進行を取る意図とその強み、特に占い師の潜伏を推奨する意図について詳細の解説に移る。僕の性格の悪さと文章の長さに嫌気が指している方もいると思うが、穏便に締めることを約束するので、どうか最後までお付き合い願いたい。

最後に…
怖くなったので念のため断っておくが、初めましての人がいる村、ましてや人狼にあまり経験がない人がいる村でこんな進行を提案するのは愚の骨頂である。人狼クソゲーである側面を無理くり押し付けているようなものなので、初日に指定吊りなどされた日にはもう2度と人狼などしたくないと思うことだろう。

以上